石川県の冬の食べ物の1つに「かぶら寿司」があります。
お寿司という名前ですが、ご飯はなく、こうじで漬けたものです。
そメやの「平鉢(二色コマ)」にとっても似合っています。
小さい頃から、石川県に住んでいると、全国のみんなが同じものを食べているとずっと思っていました。
このかぶら寿司もそうです。
上映中の、「武士の献立」は金沢で撮影され、石川県では先行上映もされ、今もなお映画館はたくさんの人です。
私は先週末にようやく見にいくことができました。
年齢層はやや高めでしたが、たくさんの方が見にきていてびっくりしました。
私たちのように、いつか行こうと思いながら、この日になったのでしょう。
もう少し料理が出てくるとよかったかなと思ってしまいました。
私は、鏡開きから、ノルマ的におもちの料理を作り続け、そのアイデアに悩んでいます。
揚げてみたり、レンジでチンしてきなこをつけたり、シンプルにお雑煮やぜんざいにしたり、
お餅の処分市のようになっています。
ネットで調べて、いろいろアレンジして食べ、残り少しになりました。
今では真空パックの鏡餅を飾る家庭の方が多いと思いますが、まだまだ伝統を捨てきれず、大小の鏡餅をいくつか飾っています。
昔の人は食べるものがなくて、このお持ちを食べることが贅沢だったのでしょうが、最近は何でもすぐに手に入る時代になり、
おせち料理も鏡餅も、一般の家庭からなくなる日がそんなに遠くないような気がします。
伝統料理を守るってやっぱり大変なことですね。