未曾有の大被害となった東日本大震災から、今日で1年になりました。
あの日、私は仕事で金沢駅前のホテルで催事を行っていました。
ちょうどゲストの方に講演をしていただいたとき、かすかな揺れを感じました。
講演が終わったとき、ホテルのスタッフの方が、仙台でかなり大きな地震があったようです、と教えてくださいました。
それから時間が経過するにつれ、その地震がかって経験したことのない大規模なものであることがわかってきました。
たまたまラジオを持っていた仲間の一人が、緊急事態だと言って、ホテルの会場でラジオ着けて流しました。普段なら、許されないことですが、そのときにはすでにあの津波が東北地方の沿岸部を襲っており、ホテルの方も黙認してくださいました。
ラジオから流れる情報、そして時折、ホテルの方が教えてくれる情報に「何が起こったのか、いま何が起きているのか」整理できぬまま、催事を終え、家に急ぎました。
テレビを着けると暗闇の中で町が燃えていました。
それから、ずっとテレビの前から離れることができませんでした。
それが私の2011年3月11日でした。
あれから、1年。
被災地の復興への道のりは遠く、福島の状況も予断を許しません。
震災に人災も加わって、悔しくて、切なくて、辛いけれど、
私たちは前を向いて歩まなくてはなりません。
そして、この社会がより良くなるよう、
智恵を絞らなくてはなりません。
そんな努力を重ねていくことが、被害に遭われた、多くの皆様に報いることになるのではないかと、今、心から思います。
間もなく、午後2時46分。
犠牲になれらた方に深い哀悼の意を表したいと思います。
そして、日本の再建を誓いたいと思います。
じろや 小高